【感想】KAKUTA「ムーンライトコースター」

「ムーンライトコースター」 KAKUTA、作/演出桑原裕子、(浅草花やしき)

今回は野外公演。
浅草花やしきを借り切って、遊園地を舞台にした劇が繰り広げられる。
こちらにもあるとおり、園内は4つのゾーンにわけられており、客はどれかを選んですわる。6つのオムニバスドラマが、その4つの舞台をどんどん巡ってくる。

開場して園内に入ったときからなんともいえないわくわく感が高まってくる。
(園内放送の声は、あの鈴置洋孝さんと関俊彦さん！やっぱりプロ中のプロの声優さんのナレーションは素晴らしい！)
舞台はもうはじまっていて、園内のあちこちで俳優さんがしゃべってたり、じっとたってたり、踊っていたりする。
これはほんとに面白い趣向・構成で、そしてきっちり実行されているところが、ホントすごい。

見終わったあとの感想も、今まで見たKAKUTAの舞台と同様、若々しくてさわやかな幸せ感が残る。
ただ、なんだか最近の私は、それだと実は少し物足りない。
もっとグサッと、ズキっとくるようなモノを、少し味わいたかった。
それはKAKUTAで求めるものじゃないかもしれないんだけど、なんか、もう一押し、もう一押し、強い何かが欲しかった。

でもほんとに、よくできていて、また来たい！いろんな人とこの楽しみを分かちあいたいと思える舞台です。今回再演ですが、再再演してほしいな。