【感想】「攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」
「攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」,日,2011,神山健治,(新宿バルト9)
私は、攻殻機動隊は、映画を見て、S.A.Cは1stシリーズだけ見たクチです。
友人の誘いがないと、見ないまま終わるところでしたが、行ってよかったです。
おなじみのキャラクター達、現代とリンクしつつ、圧倒的に発展したネットの世界をうまく絡めた物語とビジュアル、そして菅野よう子の音楽がガンガン鳴り響くこの世界に、どっぷり浸れて楽しめました。
ただこれ、劇場版としてのクオリティを満たしてるうかというと、ビミョーかも。
TV以上、劇場版以下、ってかんじがしたなぁ。
3Dも、最後にいくにつれ尻すぼみっていうか、それほど圧倒的な効果があったとは思えないなぁ~。
攻殻S.A.Cの魅力は、斬新な電脳社会そのものではあるんですが、一方で、いわゆるテレビドラマ・アニメの刑事モノの王道ストーリーをやってるとこなんですよね。
はみ出し者の集まり的な組織、頼りになるおやっさん上司、スペシャリスト達のチームワークのかっこよさ、友情、恋愛未満のビミョーな関係(笑)、公務員の悲哀、などなど。
やっぱ娯楽の王道を真面目にきっちりやってくれると、見る方ものりやすい。
そしてこれに、オタク心をくすぐるかわゆいマスコット、タチコマが出てくれてりゃーもう完璧です(笑)
しかしやっぱり、3月11日以降に見ると「少子化高齢化」「DV」「介護問題」「この国の未来を憂う」といった言葉たちの重みの響きが以前と違います。
あ~これは私らに課せられた、私らが解決してなかないかん、マジな問題なんだよな・・・と。ふう。
新宿バルト9での鑑賞は初めてでした。
11Fのシアターだったので、大きな余震がなくてほんまよかったわ。
娯楽ばんざい。
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