【感想】外事警察~その男に騙されるな

外事警察~その男に騙されるな」,日本,2012,堀切園健太郎,(品川プリンスシネマ)


テレビドラマからのファンです。土曜ドラマで見ていたときは、ほんとに、息を止まりそうでした。
あまりの緊張感で。気がついたら歯をギリギリ噛み締めてたよ(笑)

その時のヒリヒリした感覚を明確におぼえてるので、今回の映画は、ちょっと、物足りんかったなぁ・・・。
テレビシリーズは6話もかけて、じっくり緻密にエピソードを積み重ね、あの殺伐とした世界を構築していたのだから、2時間超の映画じゃしょうがなのかもしれませんが。

(↓多少ネタバレ含む) 

まず、真木よう子を落とすまでがちょっと早すぎる気がした。
その割に、その他のエピソードの積み重ね方はちょっと単調で、前半はちょっと眠かった。
もっと、いろんな側面でいろんなことが起きて、収集したり、はみだしたり、思いがけない方向にいったり、とか欲しかったね・・・。って短い時間だからしょうがないのは分かるんだけど、だったらもっとテンポよくやってほしかった。 

あと、真木よう子がそもそも、「強そうで、しでかしそうな雰囲気」がプンプンしてるのもあかんのかも(笑) 
テレビシリーズの石田ゆり子は、キレイで儚げでイイ人そうで、そんな女性が、だんだん追い詰められて、皮が剥がれていく感じが、すっごく怖くてよかったのに。

あ、TVシリーズの女性といえば、奥貫薫が演じていた住本の奥さんとかも、騙されたフリして笑って黙ってる、なんてところもあったしね。住本以外も食わせ者だらけだったのよねぇ。

後半はわりとテンポよく集中して見れたので、ざんねん。
しかし、扱う事件の大きさのわりに、登場人物とかが少なすぎるというか…、予算がなかったのか!?(笑)
素人目には、TVシリーズの時のほうが、オカネかかってるような気がしたぞ。
余貴美子演じる官房長官も、パワーダウンしてる? 

同じくNHKのTVドラマ→映画化の道をたどった「ハゲタカ」の映画は、やはり緻密さには欠けたけど、それを忘れさせてくれるドラマチックさとエンタテイメント性があったので面白かったんだけどな~。

しかし、渡部篤郎は、ほんとハマリ役。
また6話くらいのテレビシリーズで見たいです。 

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