【感想】西加奈子「漁港の肉子ちゃん」
小説,西加奈子,「漁港の肉子ちゃん」,幻冬舎
漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)
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西 加奈子
幻冬舎 (2014-04-10)
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久しぶりに小説読んで大号泣。こんな泣いたんは「銀二貫」以来かしら。
あかん、こういうのはあかんねん、私。大阪弁で大阪らしいホロリ展開にはもうほんま、弱いねん・・・。
明石家さんまが映画化の権利(?)を買ったという話をきいて興味を持ったのだが、思ったよりお笑い展開は少なかった。
それでも、少女キクリンの独白は、とても子供らしく、でも大人びていて、そして自分の子供の頃を思い出させる丁寧な描写にひきこまれた。
そうそう、子供の頃はそれはそれで、人付き合いに心を砕くことが多くめんどくさくて、大人になったらこんなことなくなるのかなぁって期待してたわ。
(実際はおとなになっても基本は変わらんのだけど・・・)
突然「みゆ」という女性の独白が始まってから、だいたい結末が予想できたのだけど、このお話は結末を知っていても面白いお話。
というか、過程をかみしめて楽しむもの。肉子ちゃんの一挙手一投足が面白おかしく、そして魅了されて憧れて、泣いてしまう。
これ、映像化するのは難しそうだなぁ。
肉子ちゃん、そのへんのキレイな女優さんがやったら興ざめどころの話やない。
太ってブサイクじゃないと絶対ダメ。ブサイクだけど、なんともいえない人懐こさと大阪気質がある人でないと。
だから女優さんじゃない人を誰か見つけてひっぱってきてほしい。
キクリンは、超美少女子役で(笑)
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