【感想】「アメリ」

「アメリ」Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain, 仏, 2001,　監督:ジャン＝ピエール・ジュネ (Amazon Prime)

めちゃくちゃ流行ったアメリはもちろん知っていた。でも見たことなかった。
とても面白かったです。でも私がこの映画を心底面白いと思えたのは、40歳過ぎていたからだと思う。
20代の頃は、面白がったとしても、ここまで全てが好きにはならない気がするなぁ。

人生のすべてが詰まってる、キラキラしたおもちゃ箱のよう。
登場人物全てに、共感するところがある。いい人にもやなヤツにも。

でも20代の頃見たら、チョットどうかしてる人たちの妄想ご都合主義なおとぎ話と思っていたかもしれない。

私の一番キュンキュンポイント（笑）は、ラストもそうだけれども、アメリがニノを遊園地？に呼び出したときのこと。
電話と地面に書かれた矢印でさんざん誘導したあげく、望遠鏡を覗かせて、そこにアメリ自身がニノのバイクにアルバムを返すところが見えた瞬間。

ンモー！なんてことしてんのさー！あほー！と思わず言いたくなるかわいらしさ。

人恋しくて、触れたい接したいと思うのも、それが怖くてたまらず自分だけの世界に居続けたくなるのも、どっちも人間の真の姿。だよね。