【感想】「鴨川ホルモー、 ワンスモア」

ニッポン放送開局70周年記念公演「鴨川ホルモー、 ワンスモア」原作:万城目学、脚本・演出:上田 誠(サンケイホールブリーゼ)

大好きな万城目さんの中でも、大好きな「鴨川ホルモー」「ホルモー六景」が原作!
評判高い、ヨーロッパ企画さんが舞台化!

だからちょっと期待値が上がりすぎていたかも…。
始まってすぐ、うーん、ちょっと違う?と思ってしまった。

あの話を舞台化するだけでもすごいと思うし、さだまさしの歌をうまく使った演出は、なるほどうまい!と笑った。
でも、なんかね、私、若い俳優がキャンキャン高い声で叫ぶ演劇が苦手なんよね…。
耳がキンキンするようなやかましさに加えて、セリフが聞き取りにくいと、どうも冷めてしまって…。入り込めなかった。

私が好きな「ホルモー」は、アホアホしい雰囲気はもちろんなんだけど、それ以上に、バカバカしいけど凝りまくった設定とか、煮えきらないグダグダしたリアルな大学生たちとか、それらがうまく史実や伝説と絡み合ってる見事さとか、そういうのところが好きなので、今回の舞台のような「若者の青春群像劇」に振り切った感じだと物足りなかったのかも。

特に巴ちゃんと二人静、なんかうるさいアホな女の子みたいになっちゃったのがな…。
ホルモー六景で語られた短編の、みずみずしい感じが無くなっちゃったなーと。

まぁ、これも演出方針の違いと思うので、今回のがダメ!というわけではないです。
私の好みとちょっと違ってたというだけ。

そうそう、八木莉可子さんの相良京子役、良かった!すんごいピッタリ!

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