【感想】NODA・MAP「贋作・罪と罰
「贋作・罪と罰」、NODA・MAP、作・演出 野田秀樹、(シアターコクーン)
いやーすごい。これぞ舞台演出!ですな。
劇的なオープニングから美しいエンディングまで、無駄のない舞台装置。
一度も暗転がなく、2時間みんなでずっぱり。走り回り。椅子を持ち上げ、置いて、転がして、蹴飛ばして…。
ただ、途中セリフの掛け合いが延々続くところがあり、私としては若干中だるみがありました。(ウトウトしてしまった…)
松たか子、やっぱりたいしたもんです。
うまいのか下手なのかわからないけどたしかな存在感があるなぁとTVで見て思っていましたが、舞台を見るとさらにその感が増します。
絶叫し、暴れまわり、号泣し、と、なりふりかまわない迫力満載なのだけど、でも絶対「ヒロイン」としての雰囲気がある・・・
演出の効果もあるけど、こういう人が多分「スター女優」になるんすね。
野田秀樹も出演していましたが、出ると完全に場をさらってしまいますねー。
段田安則もよかったなぁ。イヤミっぽい役人に、ほんとハマりますね。すごく舞台栄えしてました。
私はラスト近く、不覚にも涙を流してしまいました。(ただ私は涙が出やすいくせに、人にそれを見られるのが大嫌いなので、必死でぬぐいましたが(笑))
舞台でそこまでガツンとやられるのは、なかなかないですねぇ。
脚本と、演出と、役者が、ほんとにうまいバランスで、無駄なく盛り上げてくれないと入り込めないですもん。
さすがあれだけもてはやされるだけあります、野田秀樹。すごいっす。
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