【感想】志村けん一座「志村魂」
「志村魂」、志村けん一座、演出 ラサール石井/朝長浩之/ケラリーノ・サンドロヴィッチ/妹尾匡男(東京芸術劇場 中ホール)
いや~行ってきましたよ。
まるまる3時間と少し。
尻が痛くなりましたが、ほんと盛りだくさんで十分モトをとったかんじです。
全員集合で育った世代としては、やっぱり志村を生で見るってのは感慨深いです。
おまけに今回は、舞台向かって左端の、一番前の席だったので、ちょうど下手から入ってきた志村が目の前に座ってしゃべってくれたりして、うわわ~っ、でした。
最初に志村が出てきた瞬間、声もかすれかけていて、ちょっとお疲れ?あれ今日ははずしたかな?と思ったのだけど、時間が経つにつれて気にならなくなりました。最後に、本人も声については謝ってくれていましたが。
第1幕のバカ殿とコントは、どれもこれも懐かしいネタばっかりで、何度も見ていて覚えてても、やっぱり笑ってしまうのです。
第2幕の「一姫二太郎三かぼちゃ」は、元々松竹新喜劇の、藤山寛美のモノなんだそうですが、どうも私はそのことが頭から離れず、じゅうぶんに楽しめませんでした。それなりに泣けて笑えたのですが、あくまで「それなり」レベルに留まっており、やはり志村くらいのビックネームは、志村自身のオリジナルで勝負してほしいなぁと勝手なことを思いました。
あと、脇を固める役者さんたちが、舞台役者でもなかなか達者な方が多く、その点はとてもよかったと思います。
それに、日ごろ、小劇場系の舞台を見ることが多いので、舞台装置がちゃんとしてるところにも感心。
なんていうか、本物に近くてリアルでよい、という話しではなく、舞台らしい舞台にあった美術がきちんとセットされていた、という感じです。
その他、TVでよく見る人たちを見た感想
ダチョウ倶楽部:TVだとフーン、て感じですが生で目の前でやられるとけっこう笑えました。
山口もえ、くまきりあさ美、及川奈央:フツーの女の子。
地井武男:志村のアドリブであせってる感じがリアルで笑えました。
多岐川裕美:さすが、(お年のわりに)キレイ!女優のオーラがぷんぷんしてました。
ほんと、でも、一流のプロですね、志村けん。
もっと短い時間のでいいから、定期的にやってくれないかな。
そして、「志村、うしろうしろ!」って客が叫べるネタを入れてくだされ!(笑)
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