【感想】グリング「Get Back!」
「Get Back!」、グリング、作・演出 青木豪、(ザ・スズナリ)
グリング4回目!
今回もとても楽しんだけど、でもちょっとだけ、「長い・・・」冗長に感じた。
今まで見た4回の公演のうち、二つは「過不足なく、すごくよかった!」で、二つは「若干ダラダラしていてしまりがない」という感想です。
それぞれ振り返ってみると、満足度が高かった公演は(「海賊(2005)」「ヒトガタ」(2007)),ストーリー上結局何もコト(事件)がおきていない。満足度イマイチだったのは(今回の「Get Back!」「虹(2006)」)は、ストーリー後半で何らかの傷害事件が起きている。
私がグリングの公演で好きなのは、この「コト」にいたるまでの緊張感あふれる描写なんだと思う。人間のあやうさが垣間見えて、ほんとうにどちらに転ぶか分からない、そんな非日常とも思える部分を、日常的な場面を重ねることで現実的に感じさせてくれる。
で、そこで実際コトが起きてしまうと、ずっと保っていた緊張感がそこでプツッと切れてしまうところがあり、そのため残りの場面を冗長と感じてしまう気がする。
コトが起きないで幕が下りると、ずっと保たれた緊張感が舞台の終了とともに昇華され、それが高い満足度として残る。
以上が個人的でひとりよがりな分析です。
まぁ、「満足度イマイチ」といっても、グリングの場合はかなりレベル高いんですけどね。
今回のスズナリは、わりとゆったりした席でいい位置でした。(こないだ阿佐ヶ谷スパイダースで行ったときはぎゅうぎゅうで疲れた。)
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