【感想】鴨居 羊子「わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい」
エッセイ,鴨居 羊子,「わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい」,ちくま文庫
わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい (ちくま文庫 か 29-2) 鴨居 羊子 筑摩書房 2007-01 by G-Tools |
いやぁ、面白かった。
母が貸してくれたのだが、この本を読めてよかった、と思う。
女は(人は、なのかもしれないけど男については分からないので)、どんなに時間を重ねても、どんなに実績を積んでも、常に心に矛盾を抱えながら、子どもっぽさを持ちながら、葛藤しながらでも楽しみながら、生きていくんだなぁ、と思った。
なんだろう・・・うまくい言えないけれど、骨太で淡々とした語り口の向こう側に、「ワガママで甘えたの女の子」が見え隠れしていて、それが嫌味になることはまったくなく、彼女の思いや生方が私の心にすうぅっとと入り込んで満たしてくれた、というのかな。(???)
とてもいい体験ができた。
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