【感想】唐組 第46回公演「ふたりの女」「姉とおとうと」

「ふたりの女」「姉とおとうと」、唐組、作/演出 唐十郎、 (三鷹の森ジブリ美術館横 木漏れ日原っぱ)


すごい大雨の日でした。
おかしいな、私、晴れ女のはずなのに…。
でも、あいかわらずの大盛況。テントの中はお客さんでいっぱい。
開演直前、鳥山さんがテントの上に溜まった水を下から棒でついて落としたときのザザーッという音で大きな拍手がおきるくらい。

さて

「ふたりの女」
いつもと比べると、とても映画的というか文学的というか詩的というか・・・ 赤テント芝居らしい猥雑さがあまりなく、シンプルで美しい話でした。今ちょっとwikiを見てみたら、1980年頃書いた小説?で同名のものがあるけどこれが元になってるのかな?

この雰囲気に、稲荷さんと藤井さんの美男美女ぶりがすごくハマっていてよかった。
稲荷さん、いつもよりずっとナイーブでカッコイイ感じ。藤井さんはいつもどおり可憐。あの人はやっぱり唇に赤い紅さしてるときがステキだなぁ。

若干、左寄りに陣取ってしまったせいで、ラストがちょっと見えづらくて、残念・・・。

そして今回は豪華2本立て。

「姉とおとうと」
これはかなり荒削りというか、赤テントっぽく、ガッチャガチャしてました(笑)。でも短い、小品。
気田睦さん、出世した~!主役級やん。赤松さんは相変わらずの迫力・ダイナマイトボディー(笑)。
しかし、始まって10分ですぐ休憩あって、休憩後も30分しないうちに終わったのは、どーなんやろ~。転換が必要だからしょうがないのか?一気に見たかったな~。

それにしても、この雨で、最初からだいぶ気が削がれてしまった。
いつもは、吉祥寺駅から、井の頭公園内を突っ切って会場に向かうのだが、今日は途中で断念して車道に出た。暗くて、人が居なくて、雨がごうごうと降りつける公園内は、正直ちょっと恐ろしかった・・・。

公演の合間も、雨が弱くなったとはいえ、降りしきる中、立って待っているのも、なかなかに辛く・・・。
まぁ、初めて維新派行った時に寒さに凍えたことに比べれば大した辛さじゃないのですけど、でもちょっこし、疲れました。

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