【感想】阪急電車
阪急電車,日,2011,三宅喜重,(品川プリンスシネマ)
舞台となる阪急今津線の沿線は、まさに私のふるさとなんです。
生まれ育って、高校卒業するまで生活していました。東京に来てからも、年1,2回は必ず帰る場所でした。
(今年始めに実家が神戸線沿線に引っ越してしまったんですが)
ふるさと、というには、都会ですが。そして都会だと言い切るには、のどかな所でもあります。
東京に来て初めて、私が住んでたところは、めっちゃええところだったということを知りました。
阪急電車が、綺麗で上品で、のんびりしていて、いい電車なんだって、思うようになりました。
原作小説も、もちろん、出た当初に買って読みました。(当時の感想)
そういうわけで、いろいろ先入観と思いが強すぎるので、
この映画についてはいつものようにイチ映画として客観的には見れませんでした(笑)
では、ネタバレ込みで、思ったところをツラツラと・・・
・キャストがすごく豪華。チョイ役に大杉漣とかまで出てるし!ただ、何せ阪急ラブな私なもんですから、
前面にいる豪華キャストを背景のようにしながら、電車と車窓と駅などの風景を見つめ、ウルウルし続けたのでした(笑)
・「こんなに長々喋ってたらすぐ次の駅着くわ!」と思いつつ、流れる車窓に釘付け。特に甲東園~仁川は私のポイントなので(笑)、あぁ、仁川三丁目の辺りが、バレエスクールがちゃんと映ってる~と感涙でした。(超ローカル)
仁川~小林では、ちゃんと弁天池も映ってたし。門戸厄神も・・・(キリがない)
・とはいいつつ、「慣れ親しんだ駅に、あの有名人が~!」的ミーハー感動はたしかにありました。
中谷美紀があの地味~ぃな(笑)小林の駅に居るっ!
戸田恵梨香が、仁川のベンチに座ってるっ!門戸にもっ!(しかしあんなスバラシイ脚線美の子は普通おらん)
・ほとんどが関西出身の役者さんで、違和感ない関西弁でよかったです。戸田恵梨香と谷村美月、特に自然でよかったな~。 あと、チョイ役でしたが、相武紗季も印象的。迫力と勢いがあった。
南果歩はさすがにお上手。主婦にしては細くて足が綺麗過ぎるぜ!と思ったけど(笑)
玉山鉄二、かっこよすぎ(褒めてます)。彼はイイ人も変な人も、演じて様になりますねぇ。
・中谷美紀は標準語でしたが、これは原作でも関西人らしさがあまりないキャラだったので違和感なし。
あのドレスとあの言動が似合っちゃうのはさすがです。イズミヤで買った服でさえも、カッコよく見えた(笑)
・宮本信子は、うーん、しょうがないけどやっぱりちょっと関西弁に違和感があった。たたずまいはすごく似あってましたけどね。
そんなに有名じゃなくてもいいから、上品な関西弁を操る女優さん、ほかにも居たと思うんですがねぇ。(話はずれるが、朝ドラてっぱんで、富司純子の大阪弁は、やっぱりうまかったなぁ。)
・原作にあったエピソードで、映画ではまるまる削られたカップルのお話があったのですが、たしかに時間的にしょうがなかったんでしょうね~。映像にすると地味すぎる感じもするし・・・。カップル話は軍オタ&雑草オタの二人に集約したんですね。
と思ってたんですが、家に帰ってから、携帯でスピンオフドラマとして配信されると知り、早速登録しましたぜ。
・希望を言えば、もう少し、電車の風景いっぱい見たかった(笑)。駅を俯瞰した絵とか、電車内を舐め回す絵とか(笑) 運転席のバーが映ったときは キャー!でした(すんません、わりと鉄なもんで)
最後に・・・みなさん思ってたと思うけど・・・
上品な阪急電車に、あんなうるさいオバハン集団は居りません!
(いや、どんな電車でも、あそこまでのはおらんわな・・・)
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自分が生まれ育った場所を、こうやって観て、そして喜んでいられる私は、すごい幸せなんやろなって、今気が付きました。
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