【感想】「プリンセス・トヨトミ」
プリンセス・トヨトミ,日,2011,鈴木雅之,(品川プリンスシネマ)
「よくも悪くもフジテレビ映画」
ってのが感想です。うーん、どこかで「TVドラマにして、ある程度細かくエピソード展開していったほうが面白かったんじゃないか」という批判を読んだけど、たしかにそう思う。
2時間の映画だから、はしょって当然だし、原作の設定とエピソードを分解・再構築してうまくまとめてるとは思うけど・・・。
元々、けっこう甘ったるいロマンチックなお話で、そこを大胆な解釈とディテールでいろいろ裏づけしてるところが面白いのに、甘ったるい部分だけが残った感じがしちゃってね~。
もっとマニアックなこだわりがほしいのよ私は(笑)
原作でサブテーマ的に扱われてる「男とは?女とは?」という部分が、中途ハンパだったのも残念。
大輔くんの苦しみが、最後に大阪国の将来ともリンクして一つの方向性を見るところ、
旭が種明かしする、「アホな男のことはほっとき。女が実はしっかり握ってるねんで」ってところ、
あそこがこの物語の重要なスパイスだと思うんやけどそこも抜けてたしな~。
あとやっぱり、全体的に微妙な大阪弁がな~。どうしても気になる。
鹿男あをによしのときは、すっぱり割りきってみんな標準語しゃべっててよかったんだけどなぁ。
大阪色を全面に出すならもっとコテコテ(笑)にしてほしかった。
この、変に全国一般向けにしちゃうのが、フジテレビっぽいんだよな~(笑)
ただ、鹿男あをによしスタッフが作ったという点の面白さはいろいろありました。
玉木宏くんはもちろんですが、宅間孝行さんはキター!って感じで嬉しかったです。(「鹿男あをによし」の南場先生役。今回の原作本でも同名キャラクターが出てきたのでこれは!と期待してました)
何より、鹿男の藤原くんに続き、鳥居役を性別チェンジさせての綾瀬はるか起用!
綾瀬はるかのボケキャラぶりはほんとによくて、なんかもう、とにかくカワイイ。
「なんで鳥居さんと組んでるんですか?」という旭の質問には
「いや、カワイイからでしょう」と頭の中で答えていた私です(笑)
ところで、なんで菊池桃子起用だったんですかね?(笑)
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