【感想】維新派「夕顔のはなしろきゆふぐれ」
「夕顔のはなしろきゆふぐれ」、維新派、作/演出 松本雄吉、(デザイン・クリエイティブセンター神戸)
帰省して、行きました。ひとり観劇は久しぶり。
折しも、その日は三宮で通り魔事件があった日。若干の緊張をしつつ(笑)、三宮駅からテクテクと浜のほうまで歩いていきました。
旧神戸生糸検査所(デザイン・クリエイティブセンター神戸・オープン前)、きれいにしたばっかりで、スコーンと広くてなんだか面白かったです。これからいろんなことがここで行われるんだろうな。
屋台村も元気。しっかりここで晩御飯食べました。スケッチもしましたよ。
さて、内容についての描写は、以下にとても詳しく、わかりやすく書かれているので、ぜひこちらを御覧ください。
維新派「夕顔のはなしろきゆふぐれ」 大阪の叙事詩、絵画的に描く :日本経済新聞 http://s.nikkei.com/NgeckH
その上で、私の感想はというと・・・
いやあ、よかった!!
屋内でありながら、あの深ーい奥行きのある舞台は圧巻だった。
今回は、光と影と音の使い方がとりわけ印象的。
ラスト近くの、カバン(トランク)が、ブランコの上でキコキコ揺れている絵は、なんだか、胸がぎゅーっとしめつけられるくらい、美しかった。
ラストの街の夜景も、とてもきれいで、懐かしいような、寂しいような、あったかいような、かわいらしいような。
大阪に関する映画を見ているような描写も面白かった。
聞こえてくる音声、いくつか知っているものもあって。
そして、影の演出のせいなのかな。「どんなに明るいように見える生活でも、後ろ暗いところはかならずある」というか・・・。表面があれば必ず裏もあるんだよ、という認識を改めてさせられたかんじ。
もしくは「後ろ暗さがあって当たり前。カンペキに清廉潔白な人・街・国なんて、ないわ」という、もともと私が持っていた感覚にフィットしたのかもしれない。
「一度は東京に行ってみたい」と思って、兵庫県の西宮から東京に出てきて、もう20年近くになろうとしている私。
最近は、大阪にとても興味があります。(京都に対しては、相変わらず興味薄め(笑))
大阪って、兵庫県の住人からすると、近いけど遠い、ような感覚があるんですよ。(大阪で働いた経験があればそんなことないと思うけど)
東京より、ある意味、古めかしくて裏表があって厄介で手強そうなところがあると思うのだけど。
魅力的です。
あー、でも住むのはやっぱり、兵庫県の阪神地域がええかな・・・(笑)
今までの維新派 鑑賞記録
- 「風景画 - 東京・池袋」(2011)
- 「ろじ式」(2009)
- 「nosutalgia 《彼》と旅する20世紀の三部作 #1」(2007)
- 「キートン」(2004)
お問い合わせ
制作依頼・ご感想・ご質問・お見積りなど、お気軽にお問い合わせください