【感想】「ルーパー」

ルーパー/LOOPER」,米,2012,ライアン・ジョンソン,(丸の内ルーブル)

※感想ネタバレありです

町山智浩さんが2012年ナンバー1とうたい、
「5時に夢中」で中瀬ゆかりさんも絶賛するとあれば、
いやがうえにも期待は高まるってもんじゃないですか。

見た結果は、「うーん、まぁまぁ」・・・ってかんじ。
面白くなかったわけではなかったけれど。
ラスト、もうひとつくらい、どんでん返しがほしかったねぇ。
連鎖を断ち切るために自分を絶つ、というのは、あんまり意外性がなかった。

「夢中になって引き込まれて、ラストは意外な理屈でオチがついてハッとなって、いい余韻が残っておしまい」という映画を期待してたんだけどな~。

しかし、この映画の最大の見所は、ジョーの30年間早回しのシーンじゃないですか。
ある段階で、頭が劇的にハゲあがったのに、側頭部の髪がタラリと伸びてて、まさに落ち武者状態!になったのには吹いた。それだけでもブルース・ウィリスよくやった!!ってかんじ(笑)

ブルースは過去に戻ってきてからも、なんだかこ汚いオッサンで。あちこち痛くなって苦しんだり、ひとん家をコソコソのぞいたり忍びこんだりして、あんた変質者かよ!ってかんじでこれまた笑いそうになってしまう。

最後、敵のアジトからのドンパチしながらの大脱出も、ブルース・ウィリスならではっつーか、ブルースだからこういうシーンつくったんじゃね?石原軍団なら火薬、みたいなお約束なんだろうか。

対して、若いジョーを演じるジョゼフ・ゴードン=レヴィットは、なかなか素敵でした。スマートで幸薄そうなところがイイっ!
最近、俳優の情報に疎いので知らなかったけれど、彼はけっこう注目株なのね。
「インセプション」で、私がカッコイイと騒いでいたアーサーを演じてたのは彼だったのね。
全然気が付かなかったわ~。
っていうか、今回はブルース・ウィリスに似せるために特殊メイクしてたとか?
なんかもったいなーい!!(笑)

とまぁ、なんか本筋と微妙にずれる感想文になっちゃいました。
斬新な映画を目指しているのかな?と思いきや後半よくあるメロドラマになった、
とも思えるし
定番のエンターテイメント映画を作ろうとしたけど、脚本・演出ともに若干不完全燃焼になってしまった、
という気もしています。

ともあれ、やはり映画を見るときには、あまり前評判とか事前情報入れないほうがいい、とつくづく思いました。
でも、映画情報を見聴きするの、好きなのでやめられないんよね(笑) 

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