【感想】唐組 第51回公演「鉛の兵隊」
私が2回めの唐組鑑賞の演目の再演。
再演ものにちょくちょくあたるようになり、自分の唐組遍歴もけっこう長くなってきたのね・・・と気がつかされます。
いつもは土日に行っているのだけれど、今回は金曜日。
空いてるんじゃないか、という予想はあっさり裏切られ、ここ1~2年の中ではかなり混んでいる。
しかも平均年齢かなり高め。あれえ?と思いながら、席を確保してぐるっと見回すと、テントの一番後ろで唐十郎さんが椅子に腰掛けているではないか!
なるほど、それでこの人かぁ、と合点がいきました。
ツヤツヤと、顔色がよくて、目がキラキラ。
舞台終演後、まわりの役者さんに少し支えられながらも、ゆっくりとご自分の足で舞台にあがり、ご挨拶されました。
声を発することはなかったけれど、お元気そうでした。
テントの外で、奥さんと娘さんが知人の方々とお話しながら涙ぐんでらした。
(嵐山光三郎氏が、下駄をカラコロさせながら来ていたのが目立ってたなぁ)
でも、舞台人というのは、ただ治って日常生活を過ごせるようになっただけでは、まだまだ満足してもらえない職業、厳しい世界だなぁという気もしました。
さて舞台の方ですが、なんとなく印象に残っているシーンも断片的にあったものの、お話はほとんど忘れているので(笑)、新しい気持ちで楽しみました。
2時間半近くと、久々に長い公演時間で、ちと疲れたけど・・・。思い出した、前回この演目を見たときは、たしか休憩2回もあったのよ!(今回は1回だけだった)
キャラクターが多く、それぞれに見せ場とセリフがたっぷりあり、そしていつもよりエロくて変態度が高かったかな。
辻孝彦さんの、気持ちの悪い女役が久しぶりに見れたのも、嬉しかった(笑)。最近、歳相応のおじさん役ばっかりだったんだもん。 やっぱりあの長い髪のかつらで、身をくねらせて、裏声出してほしい!!
全体的に若々しい配役でフレッシュでもありました。
主役の稲荷さんも、ずいぶんと貫禄がでてきたなぁ。
前回のこの公演のときは、まだ若造な感じがあったのになぁ。
それだけ時間がたったのか、とまた思ってしまいました。
今までの唐組 鑑賞記録
- 「虹屋敷」(井の頭公園内・旧プール跡地)
- 「海星」(新宿 花園神社)
- 「西陽荘」 (井の頭公園 木もれ日原っぱ)
- 「ひやりん児」 (新宿 花園神社)
- 「ふたりの女」「姉とおとうと」(井の頭公園 木もれ日原っぱ)
- 「百人町」(新宿 花園神社)
- 「盲導犬」(新宿 花園神社)
- 「黒手帳に頬紅 を」(新宿 花園神社)
- 「ジャ ガーの眼 2008」(井の頭公園 木もれ日原っぱ)
- 「夕坂童子」(新宿 花園神社)
- 「眠りオルゴール」(再演) (井の頭公園 木もれ日原っぱ)
- 「シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録」(※ドキュメンタリー映画)
- 「行商人ネモ」(新宿 花園神社)
- 「透明人間」(井の頭公園 木漏れ日原っぱ)
- 「紙芝居の絵の町で」(新宿・花園神社)
- 「カーテン」(西新宿原っぱ)
- 「鉛の兵隊」(西新宿原っぱ)
- 「眠りオルゴール」(西新宿原っぱ)
お問い合わせ
制作依頼・ご感想・ご質問・お見積りなど、お気軽にお問い合わせください