【感想】唐十郎&蜷川幸雄『盲導犬-澁澤龍彦「犬狼都市」より-』

唐十郎&蜷川幸雄『盲導犬-澁澤龍彦「犬狼都市」より-』,脚本:唐十郎,演出:蜷川幸雄,シアターコクーン

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ここ10年近く、春と秋に唐十郎の赤テントに足繁く通っているわたくし。
そして、蜷川幸雄演出舞台は、今回が初見なのであります。

大好きな舞台役者、古田新太の出演とあって、楽しみでした。
平日の午後とあって、シアターコクーンでも、1階のわりと見やすい、よい席。

お話の展開の仕方、セリフは、ああ~唐組だぁ~というかんじ。
テントでやってる、あんなのやこんなのが、こういう劇場でやるとこうなるのね~と思いながら見ました。

そして一番のポイント、ラストシーンはどうするんだろう、と思ってましたが、さすがというか、スカッと鮮やかで劇的で、美しかったですなァ~。
正直、けっこうウトウトしながら見てた時間帯もあったんだけど、最後はしっかり目が覚めました(笑)
そう、いつも、最後を見たら満足するのが、唐十郎の芝居なのよ(<私の場合)

古田新太は、盲のオッサンを、彼らしく演じてました。
あんなオッサンなのに、なんかエロい。コインロッカーを、ナデナデしてる手が、それだけでなんかエロいのだ(笑)

宮沢りえもエロかったです。しかし、りえさんは、舞台とTVでは声がぜんぜん違うよね。
以前、NODA・MAPで見た時も、遠目で顔がはっきり分からず、しばらく「誰やろ?」と思ってたことがあった。

しかし、りえさんも小出恵介くんもがんばっていたのだが、やはりちょっとセリフが聞き取りづらい。
対して、古田新太や木場勝己さんのセリフは、頭にスッと入ってくる。
声のでかさと関係なく、舞台人ならではの発声方法なんだろうと思う。

ただ、やっぱり、私は、これだったらやはりテントで見たいなぁと思った。
こうデカイ劇場だと、役者さんが、舞台が遠い、遠すぎる・・・。
シアターコクーンにしてはいい席だったのは間違いないけれど、赤テントでの狭苦しい熱気の中で、わけのわからん怒涛のセリフを浴びるのが当たり前になってしまった私には、ちょっと物足りなかったわん。

 

…で、ここまで書いたあと、過去の感想を整理してたら、なんだ、私、2009年に唐組赤テントで「盲導犬」見てるんやんか(笑)

ぜんっぜん、覚えてねー・・・
「ファキール」って名前は、そういや聞き覚えあったかも・・・(それでもファンか!そうやこれでもファンや!)

今までの唐十郎関連 鑑賞記録

 

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