【感想】S.J.ローザン「夜の試写会」-ビル&リディア短篇集‐
小説,S.J.ローザン S.J.Rozan,「夜の試写会」double-crossing delancey and other stories,創元推理文庫,直良和美 訳
夜の試写会 (リディア&ビル短編集) (創元推理文庫) | |
S・J・ローザン 直良 和美
東京創元社 2010-04-05 |
中国系女性のリディア・チンと中年白人男性のビル・スミス、ふたりの私立探偵が活躍するこのシリーズ、元々は読書好きの母が薦めてくれたもの。最初の「チャイナタウン」からずっと、借りて読んでいた。
で、3年前、母が亡くなってから、しばらくご無沙汰してしまっていた。
最近突如思い出し、この間に出た邦訳3冊を一気買い。
少しずつ楽しもうと思ってたのに、読み始めると止まらなくなり、結局ほぼ一気読み状態。
私の小説の読み方っていつもこんなかんじ・・・先が気になり始めると途中でやめられないのだ。
これは、日本オリジナルで1冊にまとめた、短篇集。
このシリーズの短編って初めてだったので、1話めを読んだときは「うーん、やっぱり長編と比べるとあっさりしちゃってて物足りんなぁ」と思った。
けど、読み進むにつれて、短くてもシビアで皮肉が効き過ぎてる話(「ただ一度のチャンス」など)や、ドタバタ的なコメディー、示唆に富んだお話があって、総合的に言うと十分満足できました。
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