【感想】S.J.ローザン「この声が届く先」

小説,S.J.ローザン S.J.Rozan,「この声が届く先」On the Line,創元推理文庫,直良和美 訳

この声が届く先 (創元推理文庫)
この声が届く先 (創元推理文庫) S・J・ローザン 直良 和美

東京創元社 2012-06-28
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今回はビルの回。
これは今までとは随分趣が違ってて、緊迫したサスペンスフルな12時間を追うというもの。
アメリカのTVドラマ「24」とかと構成が近いのかもしんない(見たこと無いけど(笑))

なんかビルが、インターネットについてけてない、悲しき中年のオッサンと化しちゃった・・・(笑)。
今回初めて登場した若い男女、ライナスとトレラが、TwitterだFacebookだiPhoneで検索だーってテキパキやってるのを横目で見てるだけ、ってのがなんともさみしい
シリーズが長くなってくると、こういう、科学技術の変化を本編に反映させるタイミングって難しいんだろうなぁと思う。「ガラスの仮面」なんか、初めの頃マヤは黒電話でラーメン屋で出前とってたのに、最近では、急に桜小路くんが携帯いじるようになってるみたいだし(ってだいぶジャンル違うって(笑))。

ビルとリディア、これで一気に仲が進んじゃうのかな?という雰囲気を匂わせて、今回は終了。
個人的には、別に進まなくてもいいんだけど・・・。いつか物語は終わるもんだからナァ。

次の邦訳早く出てくれ~。

今まで読んだS.J.ローザン「リディア・チン&ビル・スミスシリーズ」

 

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