【感想】高田郁「銀二貫」

小説,高田郁「銀二貫」, 幻冬舎時代小説文庫

銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)
高田 郁
幻冬舎 (2010-08-05)
売り上げランキング: 5,650


あぁ・・・よかった・・・。(読み終わった直後で、余韻にどっぷり浸っている)

NHKでのドラマ、途中から見たのにすっかりハマり、毎回泣かされていたのが約1年前。
先日図書館でたまたま見つけて手にとった。

いやぁ、よかった・・・(2回め)。

この、味わい深いのにさわやか、なのはなんでやろ。
あらすじだけ追えば、とにかくまじめに生きる人達のお話なのだけど、説教臭さはみじんもない。
むしろ、粋なふるまいやユーモアがあふれていて、重くない。

でも軽いわけではない。あったかい。

中盤過ぎると、もう、章ごとに一度は涙で読めなくなる。
ラストでのやりとりには大号泣。つるっと涙が流れるというもんではなく、胸をつかれて涙がこみ上げてくるようなかんじ。

「泣ける!」という宣伝文句は好きじゃない。泣ける=感動が大きい、わけでもない。
でもこのお話は、涙と感動が完璧に正比例したわ。

はー、よかった。(3回め)

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