【感想】スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース

スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース、新橋演舞場

ひょんなことから、わりとお得なお値段で見に行けることになり、参戦!
歌舞伎ファンでもなく、ワンピースに対してもわりと冷めてる、そんな私が行っちゃって大ファンの方々には申し訳ない・・・。

※過去の歌舞伎体験は2回だけ

でも、行ってよかった!
日本で、おそらく最高レベルの、お金のかかったゴージャスなエンターテイメントショー!
お高くても、払った甲斐が十二分にあるショーだった。

「ワンピース」は、麦わらの一味が一通りそろうあたりまでざっと読んだことのある程度だが、少年ジャンプ的世界観は10代の頃に心身に叩き込まれているので(笑)、原作のあらすじを知らずともすぐ馴染めた。(そうでなくても、要所要所で説明が入る初心者親切設計だった)
というか、初めて歌舞伎を見た時から、もともとジャンプのバトル系マンガは歌舞伎に合ってるよなぁと思っていたので、やっぱりねという感じ。
(いわゆる車田正美マンガな展開。必殺技の応酬、くさいセリフの暑苦しい掛け合い、キャラクターが向かい合っててもあくまで正面(読者)向き、細かい動きはよくわからないけどなんかすごい感!だけが強いところ(笑)等)

さらに身も蓋もないこと言うと、劇団☆新感線にもっとお金のかかった巨大な舞台装置がついて歌舞伎役者が演じたのがスーパー歌舞伎、ちゅう感じ。
新感線が歌舞伎のオマージュをやってるんだから当然なのだが、冒険活劇ストーリー、ド派手でキンキラキンの奇抜な衣装、大音響のBGM、そっくり同じカテゴリという感じがする。

にしても、劇場全体で見せる演出はすごかったなぁ。
プロジェクションマッピング?で劇場全体に映る動画で舞台との一体感を感じられた。
繰り出される紙吹雪の量はハンパ無く、2階席の我々のところまでふってきた。
有名な宙吊りも、予想以上の高さと滞空時間の長さ。
舞台から3階客席まで、お客さんを盛り上げつつ上がっていく猿之助、すごい。
出ずっぱりで、早変わりもさんざんやりまくって、ほんとタフ。歌舞伎役者おそろしい。

3幕構成で、第2幕が宙吊りあり、本物の水を使う「本水(ほんみず)」あり、で一番盛り上がった。
第3幕は、ちょっとダレた感あり。
原作に思い入れがあれば、ルフィが自信を取り戻す過程をじっくり描くところで胸に来るものがあるんだろうけど。
「ちょ!ドンパチないんやったら、はよ次!はよ!」(ガラ悪い)てなかんじの私だった。

とにかく、ワンピースを知ろうが知るまいが関係なく、スーパー歌舞伎は一度は見て損なし。
チャンスがあるかたは、是非。

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