【感想】万城目学「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」
小説,万城目学,「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」,角川文庫
かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)
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万城目 学
角川書店(角川グループパブリッシング) (2013-01-25)
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なんとなく読みそびれていた一品。
若い子向けのやさしい素直なお話なんだけど、万城目さんらしい「おかしさ」がそこここに感じられた。
かのこちゃんのお父さんが「鹿とひさしぶりにしゃべった」なんて言うのが、「鹿男あをによし」を思いださせるのは読者サービスかしら。
かのこちゃんの小学校生活の描写(プール授業や「でんきがかり」等など)が、自分の子供の頃を思い出させることが多く懐かしかった。
ひょっとしてこれ20~30年前が舞台になってるのかな?と思ったが、デジカメが出てきたりするし、あとがきを読むと最近の小学校に取材に行ったとのこと。
小学校、意外と変わってないんだなぁと思ったり。
それにしても玄三郎が男前!。素敵な大人のダンナさま。理想ですね。(あ、犬です)
私はなんだかんだ、別れで終わるお話が好きなのかもしれないナァ。
どんな楽しいひと時も、終わるときがある。終わるから始まりがある、だから未だ見ぬ希望がある。私はそういうタチなのだ。
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