【感想】森絵都「みかづき」
小説,森絵都「みかづき」,集英社文庫
NHKの土曜ドラマがとてもよかったので。
あれはかなり大胆な改変だったのだなぁと分かった。「ラブストーリー」に徹することでコンパクトにしたのだね。
大島吾郎を高橋一生にキャスティングした方は天才!(笑)
知性と能力がありながら、どこかゆるくて女性にモテモテな男性というのはなかなか難しいと思うけれど、よくぞ彼を思い出してくれましたというかんじ。
いろいろ文部省絡みの話も多いので、地上波の朝ドラでやるのは難しいのでしょうかね。この原作通りの長尺での映像もみたかったなぁ。
千秋と吾郎の、恋愛というよりもこれぞ腐れ縁、こういうの見たいです。
実は私は塾というのものに一度も通っていない。団塊ジュニアにしてはかなりレアかと思います。
ゆえに、塾そのものにあまり思い出も思い入れがないからか、フラットに読みました。
教育の大事さ、一筋縄でいかないやっかいさ、すばらしさ、商売にすることの難しさ、いろんなことがいっぱい詰まっていて面白かったです。
後半、途中でやめられなくてかなりの量を一気に読んでしまって、ちょっともったいない読み方をしてしまった。
森絵都さんのお話は、最後はいつも希望が持てる感じで終わるのが、私は好きだなぁ。
私が読んだ森絵都 作品
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