Web2.0 の記事を読んでつらつらと
SEから脱却(?)してはや1年以上。
IT系のニュースを読むこともほとんどなくなってきて、用語を知るのがドンドン遅くなってきた。(ま、もともとそれほど早かったわけでもないんですが)
とはいえまだWeb業界に半身を置いている以上、最新動向を常にキャッチしておかなければいかん。
で、最近身辺でも聞くようになった「Web2.0」。
「なんかわかりやすい解説記事なーい?」といういつもの無責任な妻の問いに、いつものごとく夫(現役SEでいつもこまめにニュースチェック)が出してきてくれたのが以下の記事。
話題の次世代Webサービス「Web2.0」っていったい何だ?
超基本的な内容なので、あんまりITやコンピュータに関して知らない方でも分かる内容になっています。
(ここからリンクしてる日経BPのIT Proのサイトにある『「Web 2.0」を知っていますか?』はもう少し詳しく載ってはいますが会員登録してないと読めませんので気をつけて。)
読んでいると、私がSEになった当時に聞いた夢物語が、少しずつ実現してきてるんだなぁと思いました。(当時はCORBAとかが、話題としてはもてはやされていました。)
というと何十年も前みたいですが、たかだか7,8年前なんですよね。
Web2.0というと必ず出てくるGoogleという企業のスタイルの話を読んでいて、想いはつらつらと別の方向へ飛んでいきます。
システム開発現場でいつも思っていたのは、システムは本来、完成して動き出してから育てていくものなのに、商売としては、完成して売り切る工業製品型のプロセスをなぞってるという矛盾です。
実際に動いて使い始めてから、ホントに必要なもの、実は要らなかったもの、もっとこうしたほうがよい所、などが判明してくる。
工業製品や建築物だったら、物理的なモノができちゃってるわけですからそうそう変更などできないのですが、その点システムなら変更はしやすいですし、それが大きなメリットのはずです。(比較して、の話です。実際はシステムだって変更するのに手間はかかります。)
なのに実際は、完成してからのシステム変更は、「瑕疵」と責められて受注側が持ち出しで作業することがほとんど。
変更しやすいというメリットは、システム発注者側が享受し、受注業者側にとっては反対にデメリットになってしまってます。
コレの繰り返しでは、受注側で採算があうはずがなく、そのしわ寄せは結局、長時間労働・突発作業による拘束などの形で現場に来ます。
そういう意味で、今のGoogleの「そのアプリケーションには計画的なリリース・スケジュールはなく,あるのは継続的な改善のみ。だから延々とベータ版が続く。」というのはそこだけ聞くと理想的です。(すみません短絡的ですねぇ)
この問題は、そもそも欧米で生まれたシステムの概念に日本の企業風土があってないだとかいろんな深い背景があると思うので、一朝一夕に解決するもんでもないのですが、(それゆえ私はいやになって逃げ出しちゃった所もあって偉そうなことはいえませんが)なんとかならんもんかなぁと思っています。
うまくやってるところももちろんあるんやろうけどね。
システム開発そのものは、創造的でやりがいのある仕事だと今でも思います。
そんなことをいろいろと考えてしまいました。
年末だから振り返りたい気分になったのかな?
※無責任な発言ですみませんです。Web2.0と関係ない話になってるし。
かなり個人的な感想で、かつあんまり深~く考えては書いてない(笑)ので、詳しい方はあんまりつっこまないで!(^^ゞ
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